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ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今
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ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今

実際に音楽ジャンルとしてのファンクを聴いていなくても、ファンキーなといった形容詞を無意識に使われている方は多くいらっしゃいますよね。

言葉としては日常生活に浸透しているファンクに対して、皆さんはどのようなイメージを持たれていますか?

1960年代にその原型が生まれたとされるファンクは、形を変えながら多くのヒット曲の要素として2020年代の今も愛され続けているのです。

今回は、ファンクの基本的な名曲からディスコ、メロウ・グルーヴ、現代のファンクにいたるまで多くの名曲をお届けします。

あなたの中に眠るファンクネスを呼び覚ます、運命の名曲に出会えるかもしれません!

もくじ

ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今

Do ItTuxedo

2000年代後半にデビューを果たし、ブルー・アイド・ソウルの最高峰として日本でも人気のメイヤー・ホーソーンさんが、ヒップホップ・プロデューサーとして著名なジェイク・ワンさんと組んだユニット、タキシードの代表曲にして現代ディスコ・ブギーの名曲です!

70年代から80年代のディスコ~ファンクへの愛が爆発したような名曲であり、最高のポップネスとキャッチーさとで、日本も含めて世界で絶賛を浴びました。

同曲が収録された2015年のデビュー・アルバム『Tuxedo』からメイヤーさんの存在を知った、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

聴いているだけで踊り出したくなるような曲ですが、皆が楽しそうに踊っているMVはまさに曲にぴったりですよね。

生粋の音楽マニアであり、優れたミュージシャンだからこそ成し得たクオリティの高さに、リアルタイム世代であっても脱帽することは間違いなし!

KOH-1

Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker)Parliament

ファンクの名曲というテーマの常連であり、名曲中の名曲にしてファンク・クラシックスの古典が、こちらの『Give Up the Funk(Tear the Roof off the Sucker)』です!

世界的に最も有名なファンク・バンドの1つにして、いわゆるPファンクの創始者であるジョージ・クリントンさんが率いるパーラメントが1976年に発表したヒット・アルバム『Mothership Connection』に収録されている楽曲であり、彼らにとっても最大のヒット・シングルとなったナンバーです。

アンセミックなコーラス、すべての楽器がメロディではなくビートを刻んでいるようなグルーブの妙、どれを取っても古典の名にふさわしい内容ですよね。

サンプリングの元ネタとしても大人気、というのも当然と言えるでしょう。

タイトルは一種の逆説であり、一筋縄ではいかない知性を感じさせるところも魅力的ですね。

KOH-1

King JamesAnderson .Paak

2021年、ブルーノ・マーズさんと組んだユニットSILK SONICが話題沸騰のアンダーソン・パークさん。

シンガーソングライターとしても、プロデューサーとしても引っ張りだこの人気者なアンダーソンさんが2019年にリリースした『King James』は、ファンキーさとジャジーさとが同居したグルーブが最高に気持ちいい名曲です。

同年に発表された通算4枚目のアルバム『Ventura』に収録されており、タイトルはロサンゼルス・レイカーズ所属のNBA選手レブロン・ジェームズさんのことなのですね。

社会的な発言も多く、慈善活動にも積極的なジェームズさんの姿を描きながら、ポジティブなメッセージが込められた歌詞を読めば、リスナーに一歩踏み出す勇気を与えてくれるでしょう。

決して気楽な人生を歩んできたわけではない、苦労人のアンダーソンさんが歌うからこその説得力、と言えそうですね。

KOH-1

Maria TambiénKhruangbin

現行ファンク・バンドの中でも、とくに注目されている若手筆頭株といえば、アメリカはテキサス州ヒューストン出身のトリオ、Khruangbinでしょう。

初見ではどのように読んでいいか分からないバンド名はクルアンビンと読み、紅一点の麗しきベーシストにして、タイ語を学んでいたというローラ・リーさんが命名したものです。

タイや東南アジア、中近東などのファンクから影響を受け、異国情緒あふれるグルーブを生み出す手腕はすでに世界中で高い評価を受けています。

今回取り上げている楽曲『Maria También』は、出世作と言える2018年のセカンド・アルバム『Con Todo El Mundo』に収録されており、アフガン音楽などのテイストを導入したクールに踊れるナンバー。

メインのギター・フレーズは、いわゆるロック的なものとは全く違う雰囲気で、なんとも不思議な魅力を感じさせますよね。

こういうファンクが現在進行形で鳴らされている、ということもぜひ知っておいてください!

KOH-1

Get Up(I Feel Like Being)A Sex MachineJames Brown

そもそもファンク・ミュージックは、1960年代にミスター・ダイナマイト ファンクことジェームス・ブラウンさんが自身のバンドとともに作り上げたサウンドがその原型を形成した、と言われています。

つまり、ファンクを知りたければまず聴くべきは帝王JBの魂に触れるべき、と言うべきかもしれませんね。

ジェームスさんの代表曲の1つである『Get Up(I Feel Like Being)A Sex Machine』は、後にJBズと呼ばれることとなるバンドが繰り出す腰に響く強烈なグルーブ、ジェームスさんが放つ大迫力のシャウトがカッコいいとしか言いようのない名曲中の名曲です。

間奏のリズミカルに弾けるようなピアノもジェームスさん自身の手によるもので、まさにファンキーという言葉そのものといった趣。

耳ではなく体で聴いて感じるべき音楽です!

KOH-1

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